2009年08月28日

琅玕洞にアクセスして下さる皆様へ

 琅玕洞にアクセスして下さる皆様に、当初から、何かその時々のお知らせをさせて頂きながら、飯塚家や、竹にまつわるお話、時に少しだけ脱線して、おもしろいお話などもお伝えしたいとずっと考えてまいりましたが、なかなか出来ずにいました。
 でも、いよいよ開始させて頂こうと思います。色々、不行き届きもあるかと思いますが、皆様とこれから、琅玕洞を通してつながっていくことが出来れば、大変うれしく存じます。

 さて、初回という事で、私の自己紹介を少しだけ織り交ぜながら、何かおもしろいお話を・・・

 今、私が住んでいるところ、爽やかな夏空の下、北ドイツ、とある田舎町から、最新ニュースを先ずはお知らせします。

 アメリカでは2000年頃から、バンブーブームという動きがあり、竹籠コレクターが数多く存在し、数々の展覧会も開催されてきました。(その一環として、英語版「竹籠の美」の出版もあります)ヨーロッパでも、コレクターの数こそ、まだそんなにたくさんはありませんが、数年おきには、竹工芸やその他の日本伝統工芸関連の展覧会が開催されているようです。
 この9月、ドイツ、ハンブルグでも竹籠の展覧会が開催される予定です。詳細は、追って展覧会情報に掲載させて頂きますが、港町ハンブルグは、大阪市と友好20周年という事で、1880年から90年にかけて、ハンブルグ工芸美術館で蒐集された初代早川尚古齋の作品を中心に約70点の展示だそうです。実際に拝見しましたら、詳しいレポートをさせて頂きますので、お楽しみに・・・

 上記のバンブーブームは、最近の出来事ですが、海外での竹工芸の展示は、飯塚家の歴史では、時代を遡ること、1904年(明治37年)米国セントルイス万国博覧会で二代鳳齋が出品、銅賞を受賞という記録が残っております。祖父琅玕齋は、1925年(大正14年)2月、二代鳳齋とともに、パリ万国装飾美術工芸博覧会に出品、兄弟で、名誉賞と銅賞を受賞したようです。
 明治、大正と時代は、美術界でも激しい動きの頃、もっぱら西洋文化を取り入れようとする風潮の中、日本は自国の文化を海外に紹介することにも力を注いでいたのでしょう・・・
 時代は下って、昭和、平成と、日本工芸会、文化庁などの後援により、他工芸分野の先生方と同様に、父小玕齋も、米国シカゴ、フランスパリなどの人間国宝展などで、実演、講演をさせて頂きました。

 現代では、日本と海外の往来は自由になり、成田を朝発てば、同日夜(現地時間)ドイツに降り立つという日常にある私としては、いかにも世界は狭くなったもの、と感じますが、時折思うのは、日本では果たして日本文化をほんとうに身近に、自分達のものとしているのかなあ、という疑問です。

 異国の人々にとって、「竹」というものは、東洋の象徴であり、「漆」(英語名JAPAN)と同じように、日本を即思い浮かべられることが多いのですが、私たち日本人には、身近にある「竹」、もしかすると身近にありすぎて、そのすばらしさ、奥深さを見逃してしまいがちの「竹」・・・
 
 次回は、外国人の目に映った、飯塚家の竹工芸について。ドイツに住んで、改めて私が感ずる事、などについてお話したいと思います。

 暑い毎日、皆さまどうぞくれぐれもご自愛くださいませ・・・
posted by mari at 00:17 | 2009年